コエンザイムQ10は医薬品?

健康食品として人気の高いコエンザイムQ10。
実は、医薬品としてすでに利用されていたという事実をご存知でしょうか?
コエンザイムQ10は、医薬品として多くの人の命を救ってきた実績を持つ素晴らしい物質です。
今回は、コエンザイムQ10の歴史を紐解くように、皆さんにその経歴をご紹介させて頂きます。

1950年代初期

イギリスでの出来事です。
モートン研究チームが、細胞の中にあるミトコンドリアの内膜や、原核生物の細胞膜に存在する電子媒体を研究する中で、新しい物質を発見しました。
その物質は、体の様々な細胞に広く分布することから、ラテン語の「ユビキタス」という単語をもじって「ユビキノン」と名付けられます。

1957年頃

アメリカのクレーン研究チームによって、牛の心臓にあるミトコンドリアに、黄色い物質を発見しました。
その物質が、ミトコンドリアの生命維持管理において、エネルギーの生産に重要な役割を担っていることに気が付きます。
その物質は、酵素(enzyme)の働きを助ける物質である事から、補酵素(co-enzyme)と名付けられました。

1960年頃

引き続き、補酵素の研究を続けていたクレーン研究チームは、自分たちが見つけた補酵素が、過去にイギリスでモートン研究チームが発見した「ユビキノン」と同一物質であることを突き止めます。
1958年には、同じくアメリカのフォーカス研究チームによって、発見した補酵素の化学構造が決定されました。
さらに、フォーカス研究チームによって、その補酵素が心臓病患者に不足していた事実と、補酵素の強い抗酸化作用が発見されます。
その補酵素は「コエンザイムQ10」と名付けられました。
フォーカス研究チームでは、コエンザイムQ10の事を、ビタミンではないがビタミンによく似た特性を持っているとして、「ビタミンQ」と呼び、ビタミン様物質とも呼ぶようになります。

1967年頃

日本でも補酵素の研究が行われ、世界で初めて補酵素の原料を量産することに成功します。
ここから、補酵素の医薬品としての効果効能、副作用など、実用化に向けた研究が加速します。

1974年頃

世界で初めて、心臓疾患の医薬品として、補酵素「コエンザイムQ10」が発売されます。
この医薬品は、600万人以上の新疾患患者に使用されたといわれています。

1991年頃

コエンザイムQ10が、一般医薬品として薬局薬店で販売を開始されます。

2001年 

厚生労働省が、コエンザイムQ10を食品として位置づけます。
以降、コエンザイムQ10がサプリメントで販売されるようになるのです。

コエンザイムQ10の量産が日本で成功したという事実に驚かされます。
その成功がなければ、現在のように手軽に入手できるものでは無かったかも知れません。
これからもコエンザイムQ10は、きっと私達の生活を豊かにしてくれるサプリメントであり続けてくれるはずです。